産業お役立ちコラム
【管理栄養士監修・ストレス社会を生き抜く】野菜の抗酸化作用について学ぼう
野菜と抗酸化作用の深い関係
私たちが生命活動を営む上で必要な酸素は、外部からの様々な刺激を受けて活性酸素に変化します。活性酸素とは、他の物質を酸化させる力が非常に強い酸素のことで、体内では細菌やウイルスを攻撃する役割を果たしています。
しかし、紫外線や喫煙、飲酒、ストレスなどによって活性酸素が必要以上に増えすぎると、老化やがん、動脈硬化、免疫力の低下、生活習慣病の原因となってしまいます。
そんな、活性酸素は、色の濃い野菜が持つ抗酸化作用で対策することができます。
【抗酸化作用をもつ野菜】
・ビタミンE:かぼちゃ、赤ピーマン、ほうれん草
・ビタミンC:赤ピーマン、芽キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー
・ポリフェノール:ピーマン、パセリ、セロリ、トマト、なす
・カロテノイド:にんじん、トマト、ほうれん草、ブロッコリー
ポイントは、抗酸化作用のある商品を組み合わせて摂取すること!
抗酸化力を高めることができます。
ポリフェノールとは、植物が紫外線などの刺激から身を守るために、光合成によって作る植物の色や苦味成分です。植物自身が身を守るために作る物質ですが、私たちの体内に入っても抗酸化作用は働きます。水溶性なので生のままとるか、スープや汁物にして汁ごと飲めるようにしましょう。
また、ポリフェノールの効果は3~4時間で消えてしまうといわれています。こまめに摂ることが良いでしょう。また、脂溶性のカロテノイド、ビタミンEは油といっしょに摂ると吸収が高まります。
抗酸化作用の高い野菜を積極的に食べる「抗酸化習慣」で元気な毎日を送りましょう!
参考:厚生労働省「活性酸素と酸化ストレス」「抗酸化物質」「抗酸化ビタミン」「カロテノイド」
南阿蘇村「国民健康保険からのお知らせ(血管!がん!老化予防!野菜スープの秘密)」
農畜産業振興機構「野菜の機能性について」