産業お役立ちコラム
見える油と見えない油
皆さん「油」と聞いて何を思い浮かべますか?油には、「見える油」と「見えない油」の2種類が存在します。
「見える油」とは、調理で使う植物油やバターなどで、「見えない油」は食材や食品に含まれるものや、揚げ物で食材が吸収している油のことを指します。
多く摂っている油は?
日本人の多くは、「見えない油」を多く摂取しており、その割合は「見える油」の4倍と言われています。油には、私たちの身体を構成するのに必要な栄養素を含んでいますが、最近では、油の過剰摂取による体重増加や動脈硬化が懸念されています。
油との付き合い方
見える油は、控えたり減らしたりすることが出来ますが、「見えない油」を減らすにはどのようにしたら良いのでしょうか。ポイントは3点です。
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主食の工夫
加工食品やパンにも油が含まれているため、主食はパンよりご飯が適しています。
パンを食べたい時は、脂質が少ないフランスパンや全粒粉のパン、ベーグルがおすすめです。
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部位の選択
脂身が少ない順に、ムネ肉、モモ肉、バラ肉、または、ヒレ肉、かた、肩ロース、ロースとなります。
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調理法の違い
ヘルシーを意識するおススメ度は、茹でる、蒸す、煮る、炒める、揚げるです。
いかがでしたか?外食やコンビニ・スーパーの利用頻度が高い方は、記載されている栄養成分表示、特に脂質量を確認するのが大切です。油1gあたり9kcalとたんぱく質や炭水化物の4Kcalと比べて高カロリーとなるため、油断するとあっという間にカロリーが過剰になってしまいます。油は、炭水化物やたんぱく質と並び、身体に欠かせない大切なエネルギー源の一つです。安易に「見える油」だけを控えるのではなく、「見えない油」も意識しながら、上手に取り入れていきましょう!