産業お役立ちコラム
果物の皮捨てていませんか?
みなさんは日ごろから果物を食べていますか?果物を食べる時、当たり前のように皮を捨ててしまってはもったいない!
今回は栄養豊富な“りんごの皮”をおいしく無駄なくとる工夫をお伝えします。
りんごの皮にはポリフェノールとビタミンCが豊富でこの2つを組み合わせることで高い抗酸化作用があります。この抗酸化作用が生活習慣のリスクを抑え、美しい肌を保つためにも効果的と言われます。
また皮の部分には実の4倍もの食物繊維が含まれています。加えてペクチン(食物繊維)も豊富なため、りんごを皮ごと食べることで腸内環境を整えることに繋がります。皮ごとおいしく食べる方法として「煮りんご」や「焼きりんご」にすると、ポリフェノールや食物繊維を逃がさずに摂取できます。シナモンやアイスをトッピングするとさらにおいしくいただけますよ。
ただし、栄養成分があり捨ててはもったいないとはいえ、皮を食べる際は注意すべきことがあります。まず、皮が硬くて分厚いものは消化が悪くお腹を壊しかねません。そして、農薬が不安という方はよく洗う、または重曹水でこすり洗うようにするとよいでしょう。農薬以外にもうひとつ気になるのが皮のテカリですが、これは人工的なワックスでなく、「油あがり」といって、鮮度を守るためにりんご自らが出す天然成分です。成熟するにつれて、リノール酸やオレイン酸と呼ばれる脂肪酸が増え皮に含まれるロウ物質を溶かします。すると、それが皮に浮き出てくる現象が油あがりで、ロウ成分によって果実の表面に膜ができ、保湿されることで鮮度を保つ天然のワックスなのです。
これまで果物の皮を捨てていたのなら、その食べ方を今一度見直してみるといいですね。皮に含まれる豊富な栄養素をなるべく無駄にせず、よりヘルシーで環境にやさしい生活を目指しましょう。