産業お役立ちコラム

栄養の「吸収」について

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食べ物は命の源。生きていくためには必要不可欠です。その食べ物からの栄養分の吸収について、考えたことはありますか?また、同じ食べ物でも、食べ方やいっしょに摂る栄養素により、栄養の吸収が変わることご存じでしょうか。

食べ物からの大切な栄養素を、効率良く吸収するには①腸内環境を良い状態にすること、②よく噛んで砕いてから飲み込む、③食べ合わせの栄養素が大切です。

まず、①“腸内環境を良い状態にする”については、食べ物は主に小腸で吸収される事からイメージしやすいのではないでしょうか。腸内環境は食生活やストレス等ですぐに乱れがちです。またビフィズス菌などの「善玉菌」を摂り入れても数日で便として排出されてしまうので、摂り続ける必要がありますが、善玉菌がエサとする食物繊維をいっしょにとると、自分が持っている善玉菌を増やすため、腸に定着しやすくなることが分かっています。

次に②“よく噛む”ことは、唾液による消化酵素も増え、胃で消化されやすく、吸収しやすい形を作る準備に役立ちます。

最後に③“食べあわせの栄養素”は、「鉄分+ビタミンC+たんぱく質」、「カルシウム+ビタミンD」「たんぱく質+ビタミンB6」、「ビタミンC+ビタミンE」など、様々な組み合わせが吸収力を上げる事が分かっています。例えば、鉄分は、植物性食品非ヘム鉄より、動物性食品のヘム鉄の吸収率が良いことが分かっていますが、植物性の食材を摂る時は、たんぱく質やビタミンCを組み合わせると良いという事になります。ほうれん草とポン酢や、ヒジキと油揚げなどと組み合わると良いでしょう。

「食べ方」の意識次第で、明日から栄養分の吸収力を高めていきましょう。

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