産業お役立ちコラム
お茶の色々な栄養素
冷たくても温かくてもおいしくいただけるお茶ですが、あなたは何を基準に選んでいますか?味や価格など様々あると思いますが、栄養素でお茶を選んでみるのはいかがでしょうか。緑茶や烏龍茶、紅茶がポピュラーですが、作り方によって栄養素も異なります。
■作り方の違い
ポイントは茶葉の発酵です。発酵させないのが緑茶、半分発酵したのが烏龍茶、強発酵したのが紅茶となります。緑茶は、葉を発酵させないことにより、ビタミンCや葉酸などのビタミン類、カリウム、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル類が烏龍茶や紅茶より多く残っています。緑茶は製法や使用する葉により煎茶や玉露などに分かれ、さらに炒った玄米を加えると玄米茶、茶葉を焙煎するとほうじ茶、遮光して育てた茶葉を粉末にすると抹茶など、様々なお茶が作られます。ちなみに、煎茶では100mlあたり20㎎含まれるカフェインですが、玄米茶は玄米の分だけ茶葉の量が減るので、含まれるカフェイン量が煎茶の半分となり、カフェインの摂取量に気をつかっている方におすすめです。
一方で、発酵を必要とする烏龍茶や紅茶は、葉に含まれる酵素の発酵によりカテキンからウーロン茶ポリフェノール、紅茶ポリフェノールができます。これらの成分も緑茶のカテキンと同様に脂肪の吸収を抑える作用や、抗酸化作用、抗菌作用があるとの研究報告が出ています。特定保健用食品や機能性表示食品で保健機能を有したお茶が販売されているのも、お茶のもつ栄養素が注目されているからなんです。
暑いとついつい清涼飲料水や炭酸飲料などに手が伸びる方、たまには健康を意識してお茶を選んでみませんか?