産業お役立ちコラム
ビタミンAの役割、ご存じですか?
普段の食事で、「ビタミン」を意識していますか?ビタミンは三大栄養素のたんぱく質、脂質、炭水化物と比べると必要量は少なく微量栄養素と言われますが、からだの正常な機能を維持するためには必要不可欠な栄養素です。
更に、体内では合成できない、また合成できても十分な量を補うことはできないため、食べ物から摂取する必要があります。今回は、ビタミンの中でも脂溶性の性質を持つ「ビタミンA」についてお話します。
■ビタミンAの働き
①視覚機能の健康を保つ
目の網膜にあり、光を感じる物質であるロドプシンの生成にはビタミンAが不可欠です。不足すると視覚に異常が出る可能性があります。
②皮膚や粘膜の健康を守る
のど、鼻、消化器などの粘膜を正常に保ち、細菌感染や乾燥を防ぐ働きがあります。
③活性酸素を除去する
植物性食品に含まれるβ-カロテンは、体内でビタミンAに代わり活性酸素の働きを抑えることで、体内の老化防止にも役立ちます。
■どんな食品に含まれているの?
代表的な食材は、鶏レバー、豚レバー、アンコウ(肝)、ウナギ、しそ、モロヘイヤ、にんじん、明日葉など
(食品成分表100g当たり含有量の多い順)
レバーにはレチノールという成分が多く含まれており、これは体内でビタミンAとして働きます。緑黄色野菜や海藻にはβ-カロテンとして含まれています。
■効率の良い食べ方
野菜や海藻類に含まれるβ-カロテンは、動物性食品に含まれるレチノールと違い、吸収されにくいという欠点がありますが、油脂類と一緒に摂取すると吸収力を高められるため、油を使用した炒め物や脂ののった食材と摂るのがおすすめです!
ビタミンAには重要な生理作用があるため、動物性と植物性のどちらかに偏らず色々な食品をバランスよく摂取して健康的な日々を過ごしましょう。