産業お役立ちコラム
加工食品の上手な利用方法とは?
ソーセージやハム、ベーコンなどのお肉の加工食品は料理に簡単に取り入れることができて、献立に役立ちますよね。
また、これ等の多くは豚肉が原料なので、たんぱく質の供給源にもなり、食事のバランスを整えるのにも役立ちます。しかし、食べ過ぎには注意しましょう。その理由をご説明します。
①塩分が多く含まれている
お肉の加工食品には、微生物の繁殖を抑えて保存性を高めるために、塩分量が多くなっています。例えば、ソーセージ2本で0.8g 、ハム2枚で0.4g、ベーコン2枚で0.3g程度が含まれています。1日の塩分摂取量(食塩摂取量)の基準は、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2020年版」によると、男性7.5g未満、女性6.5g未満としています。食べる量が多くなると塩分量が多くなり、その生活が続くと高血圧にも繋がる恐れがあるため、気を付けなければいけません。
②リンが多く含まれている
リンも塩分と同様に加工食品の保存性のために多く含まれています。リンは骨や歯の形成に関わっており、身体に必要なミネラルの一つですが、摂り過ぎると骨へのカルシウムの吸収を阻害して、骨量が減ってしまいます。20歳以降から年齢を重ねるにつれて骨量も減少してしまうためより注意が必要です。
美味しくて料理に使いやすい加工食品ですが、手軽に食べられて保存もできるメリットがある反面、摂り過ぎてしまう塩分やリンも含まれています。
加工食品の利用が多い方は、出来る限り精肉や鮮魚なども利用して、色々な食材から栄養を補うようにしましょう。