産業お役立ちコラム
干し野菜を利用してみませんか?
あなたは干し野菜を作ったことはありますか?
食べたことはあっても自分で作っている方は少ないかもしれません。干し野菜は日光を浴びて乾燥させた野菜のことで、切り干し大根や干し芋が有名ですよね。元は保存食として利用されていましたが、数カ月以上も保管ができるため、非常食や料理に使う常備食にも良いですね。
作る時期としては、日差しの強い夏や、空気が乾燥し晴れた日が多い、秋から冬が適していると言われています。野菜には乾燥させることで栄養価がアップするものもあります。どんな野菜が適しているのか、ご紹介いたします。
■干し野菜に向く野菜
根菜(大根、にんじん、れんこんなど)、芋類(かぼちゃ、さつまいもなど)、しいたけなど
■干し野菜に向かない野菜
水分の多い野菜(もやしやレタスなど)、油分の多い野菜(アボカドなど)
しいたけは、紫外線を浴びることでエルゴステロールという成分がビタミンDに変化し含有量が増えます。水分が減少するため、グルタミン酸などの旨味成分が凝縮し、野菜をよりおいしく食べることができます。風味も良くなるため、苦手な野菜でも乾燥させてみたら意外と食べられた、ということもあるかもしれませんね。
逆に、乾燥させることで水溶性であるビタミンCが減少してしまうことがありますので、ビタミン補給の目的で摂りたい方は、新鮮なままいただくのが良いかもしれません。
干し野菜は水分がとんでかさが減る分たくさん食べることができ、効率よく栄養が摂れます。歯ごたえもよくなり、食欲の秋にぴったりですね。ぜひ普段の食事に取り入れてみてください。