産業お役立ちコラム
寒さと栄養素の関係を知っていますか?
【基礎代謝は冬が高くなる?】
体を動かさずにじっとしているだけでも消費されるエネルギーを基礎代謝と呼びますが、夏よりも冬の方が約10%増すというのはご存知でしょうか。
これは、冬の寒さにより体温を上げようとする働きがアップすることが考えられますが、消費が高まった分、暑い時期と比較して、より空腹感を感じ「食欲が増す」といった現象もみられるようです。あなたはいかがでしょうか。
【エネルギー代謝を円滑にする栄養素とは?】
皮下脂肪を厚くすることは、冬眠する動物には寒い冬を乗り切りやすく、またエネルギー源ともなるため必要ですが、私たち人間では、生活環境は大きく変わらないため、積極的に皮下脂肪を厚くする必要はありません。
それよりも、エネルギー代謝を円滑にする、たんぱく質やビタミンB群を意識する方が好ましいです。食材からは、豚肉や豆腐、納豆、魚介などを使って、冬ならではの温かいレシピで召し上がりましょう。
冬の時期は、日照時間が短いことにより、太陽の光を浴びることにより生成されるビタミンDや、脳内の神経伝達物質であるセロトニンというホルモンが不足し易くなります。
◇セロトニン⇒食欲の安定や、心の安心感や平常心に関りがあります。
※セロトニンの分泌には、トリプトファンというたんぱく質の一種である必須アミノ酸を摂取するのが良いです。
◇ビタミンD⇒きのこ類に豊富に含まれているため、毎日の食事から少しずつ取り入れましょう。
“必須アミノ酸“は、自分の体では作られず、食事から取り入れる必要のある栄養素です。かつお・マグロや乳製品などに含まれ、上記のビタミンB群も多く含まれる食材でもあります。
寒さと栄養素の関係が分かると、より食事などの対策もしやすくなります。
寒い時期もこれらの栄養素に注目して、毎日を元気に乗り切りましょう。