産業お役立ちコラム
淡色野菜の魅力、ご存知ですか?
寒さが厳しくなるこの時期、身体が温まるお鍋やおでんに欠かせない野菜と言えば、大根や白菜などの淡色野菜です。
野菜というと、にんじんやピーマンなどの緑黄色野菜が目立ち、淡色野菜はつい身を潜めがちですが、今回はその淡色野菜に注目してその魅力的を掘り下げていきます。
■どんな野菜がある?
淡色野菜は、β-カロテンの含有量が可食部100g中600μg未満のものとして定められています。食材では、大根や玉ねぎ、カリフラワーやもやし、キャベツなどその名の通り白色の野菜です。ナスやきゅうりのように表皮は他の色でも切った断面が白い野菜は淡色野菜になります。
■含まれる栄養素とは?
<アミラーゼ>
淡色野菜の一つである大根、これには消化酵素の一つであるアミラーゼが含まれており消化を助けてくれます。年末年始のご馳走続きにはピッタリな食材ですが、アミラーゼは熱に弱いため大根おろしやサラダなど生で食べるようにしましょう。
<イヌリン>
ごぼうは、野菜の中でも食物繊維の含有量がトップクラスです。その食物繊維の一つである「イヌリン」は腸内で糖質の吸収を遅くして血糖値の急上昇を防ぐ働きがあります。
<キャベジン>
医薬品の名前でも有名なキャベジンは、キャベツに由来して付けられた栄養素で、胃腸の粘膜を正常に保つ作用があります。とんかつ料理でキャベツの千切りが添えられているのも、揚げ物で胃もたれをするのを防ぐうえでは理にかなった組み合わせと言えます。
<葉酸>
枝豆は野菜の中でも葉酸の含有量が豊富。茹でた枝豆20さやで1日に必要な葉酸の約1/4を摂ることができるため、取り入れやすい栄養素ではないでしょうか。
季節の行事が多く何かと慌ただしくなる年末年始が近づいてきました。淡色野菜もしっかり食べて元気に乗り切っていきましょう。